今週の情報提供 Vol.6【固定資産税】
固定資産税は不動産を持っているだけで毎年かかってくる税金です。
固定資産税という税金があることは分かっていても、具体的に何に対して課されるものなのか、どのような計算して金額を出しているのか、知っている方は少ないのではないでしょうか。
《固定資産税とは》
土地や建物といった固定資産を所有している人に課税される税金です。
固定資産税は所有者が納税するもので、支払は年4回。市町村の作成した固定資産課税台帳に基づいて、毎年1月1日時点での所有者に対して、固定資産税を課税します。
納税通知書は、通常、4期分がつづられた納付書が第1期の納期限前である毎年4月頃に送られてきます。
《固定資産税の計算方法》
固定資産税の金額は、市町村が決定します。それぞれの不動産ごとに決められた固定資産税評価額が原則として課税標準額となり、課税標準額に税率をかけて固定資産税額が決まります。
固定資産税は、「課税標準額×1.4%」という計算で求められます。
(※1.4%は標準税率。市町村によって税率は異なる場合があります。)
固定資産税評価額は、一度決まった金額がずっと続くわけではありません。土地であれば、地価の上下で基準となる公示価格が変わります。建物は、リフォームなどをしなければ、古くなるにつれて評価額が下がっていくのが通常です。
そこで、固定資産税評価額は3年ごとに評価替えが行われ、その時々にあった価額に見直されます。
建物の場合、基本的に固定資産税は減少していきます。しかし、建物の増改築を行った場合は、その分だけ建物の価値が増加したと考えられて、固定資産税が増加します。
納税通知書には、本則で計算された土地、建物の課税標準額が記載され、本来の税額が書かれています。そこから住宅の軽減額が差し引かれ、当該年の年税額が示されています。通知書は束になっていて、ページをめくれば、土地、建物それぞれの計算根拠となる明細が記載されているのでチェックしてみてはどうでしょう。
なお、固定資産税には軽減措置がありますが、それについては次回詳しくお伝えします。